近年、デパートやショッピングモールでガチャガチャコーナーが増加しています。
その背景には、高い人気と収益性があります。
本記事では、その理由を4つの視点から考察します。
デパートでガチャガチャコーナーが増える理由4つ
1.空きスペースの有効活用

コロナ禍の影響で閉店が相次ぎ、テナントの空きスペースが増加しました。
ガチャガチャコーナーは、小規模なスペースでも設置可能なため、空きスペースを効果的に活用する手段として適しています。
2.「ついで買い」需要の増加

「ついで買い」とは、本来の買い物目的以外で、追加で商品を購入する行為を指します。
例えば、本屋を訪れた客が帰り際にガチャを回すといったケースが挙げられます。
このような購買行動は、店舗にとって新たな収入源となります。
3. ガチャガチャの人気と需要の高さ

ガチャガチャが支持される理由には、以下の3つが挙げられます。
精巧な作り
日本のガチャガチャは、数百円の商品であっても驚くほど高品質です。
アニメキャラクターのフィギュアや実用品など、細部まで丁寧に作られており、大人でも満足できるクオリティを誇ります。
豊富な種類と新規性
ガチャガチャのラインナップは頻繁に入れ替わるため、毎回新しい商品を楽しむことができます。
毎月約500種類の新商品が登場し、店頭に並ぶため、利用者は常に新しいものがないかチェックする傾向があります。
また、大人向けには、子供の頃に親しんだ懐かしいアイテムが人気です。
稀少性とスリル
人気商品は限定数で販売されることが多く、「何が出るかわからない」というワクワク感がガチャの魅力となっています。
また、1台のガチャの中身が複数種類あるため、コレクション要素も高く、つい何度も回してしまう人が少なくありません。
4. 店舗全体の集客力向上

大規模なガチャガチャコーナーは、それ自体が集客の目玉となり、店舗全体の来客数増加につながります。
また、ガチャ目的で訪れた人が、ついでに他の店舗で買い物をすることで、商業施設全体の売上向上にも寄与します。
まとめ
ガチャガチャは比較的小さなスペースで運営できるにもかかわらず、高い集客力と収益性を誇ります。そのため、多くの商業施設が積極的に導入しています。
特に注目すべき点は、2023年度の売上が10年前の2.3倍の640億円に達し、利用者の7割が女性であるというデータです。
これらの要因が相まって、デパートやショッピングモールでガチャガチャコーナーが増加しているのです。