厚生労働省は、「106万円の壁」を撤廃する方針を固めました。
この改正は、2025年の通常国会に提出される予定です。
「106万円の壁」について解説していきます。
106万円の壁とは?
引用元:https://job-medley.com/tips/detail/456/
106万円の壁は、年収が106万円を超えると、社会保険(健康保険や厚生年金保険)への加入が義務付けられ、保険料の支払いが発生するラインのことです。
ただし、保険料はすべての人に当てはまるわけではありません。
5つの条件を満たす場合に発生します。
保険料の加入条件5つ
106万円の壁は、以下の5つの条件を満たす場合に適用されます。
・週が20時間以上の労働
・雇用期間が2ヶ月を超える(見込み)
・月額賃金が8万8000円以上(年収106万円)
・学生ではない(夜間学生などは除外)
・勤務先の従業員数が51人以上
この壁を超えると、社会保険料が発生します。なので、学生は社会保険料が発生しません。
具体的には、年収106万円を超えると、約15万円程度の保険料生じます。
106万円 - 15万円 = 91万円
壁廃止の背景
106万円の壁も廃止の目的は、社会的保障を強化、非正規雇用者の待遇改善です。
また、物価の高騰にともない賃金が上昇したことも影響しています。
メリットとデメリット
メリット
デメリット
103万円の壁との違いは?
今回の106万円の壁とよく似ている「103万円の壁」があります。
「103万円の壁」とは、年収が103万円を超えると所得税が課税されるラインのことです。
「103万円の壁」は所得税、「106万円の壁」は社会保険料です。
今後の展開
政府は税収の為、社会保険料の加入者を増やしたい意図があります。
ゆくゆくは、保険料の加入条件も撤廃されていくでしょう。
しかしまだ、提案の段階です。気にせず、今のうちにお金を稼いでおきましょう。
まとめ
106万円の壁は、パートやアルバイトで働く人々にとって、収入と社会保険料は死活問題です。
2025年に国会に提案され通れば、より多くの人が社会保険の適用を受けることになります。
今後の働き方や収入調整についての意識が必要です。