総裁選の背景
2024年の自民党総裁選挙は、次期首相を選ぶために行われます。選挙の背景には、党内の派閥間の力関係や政策の方向性が影響しています。
今回は、9人の候補者が立候補について解説していきます。
立候補者一覧
2024年の自民党総裁選挙には、過去最多となる9人の候補者が立候補しています。
以下に各候補者のプロフィールと政策の概要を示します。
高市早苗氏
引用元:毎日新聞
衆議院奈良2区選出で、経済安全保障担当大臣を務めています。保守的な政治信条を持ち、積極財政と大規模金融緩和を支持しています。
小林鷹之氏
引用元:https://x.com/kobahawk/status/1825548136628232408
衆議院千葉2区選出で、経済安全保障担当大臣を務めた経験があります。経済力強化が国力全体の強化につながると主張しています。
林芳正氏
引用元:https://www.jiji.com/jc/p?id=20240913212658-0081740600
衆議院山口3区選出で、官房長官を務めています。幅広い政策に通じており、安定した答弁に定評があります。
小泉進次郎氏
引用元:毎日新聞
衆議院神奈川11区選出で、環境大臣を務めた経験があります。再生可能エネルギー推進や規制緩和を重視しています。
上川陽子氏
引用元:日本経済新聞
衆議院静岡1区選出で、外務大臣を務めています。女性活躍や外交における女性の役割を重視しています。
加藤勝信氏
引用元:東京新聞
衆議院岡山5区選出で、厚生労働大臣を歴任しました。幅広い政策に明るく、情報発信にも力を入れています。
河野太郎氏
引用元:経済新聞
衆議院神奈川15区選出で、デジタル大臣を務めています。原発再稼働の必要性を認識しつつも、改革派として知られています。
石破茂氏
引用元:日本経済新聞
衆議院鳥取1区選出で、防衛政策に精通しています。金融政策正常化と地方創生を掲げています。
茂木敏充氏
引用元:毎日新聞
衆議院栃木5区選出で、外務大臣や経済産業大臣を歴任しました。規制緩和重視派として知られています。
経済政策の焦点
自民党総裁選における経済政策の焦点について、各候補者の主張を以下にまとめます。
高市早苗
経済成長を最優先とし、戦略的な財政出動を通じて雇用と所得の増加を図ることを訴えています。また、金融緩和の継続を支持しています。
小林鷹之
地方への大胆な投資による戦略産業の集積地形成を目指し、経済成長で税収増加を図る方針です。
林芳正
最低賃金引き上げやコンテンツ産業強化による格差是正を重視し、経済成長が財政に優先するとの立場です。
小泉進次郎
労働市場改革や規制改革を進め、スタートアップ企業への支援強化を掲げています。早期の衆院解散にも言及しています。
上川陽子
「貯蓄から投資」への転換を目指すことです。円安修正や日本企業の支援強化に注力し、経済成長を促進する方針を掲げています。
加藤勝信
国民の所得倍増を最重要政策とし、大胆な補正予算の編成を通じて早期成立を目指しています。
河野太郎
「民間主導の経済成長」を掲げています。改革を強調し、効率が上がらない企業の見直しを提案しています。また、短期的な経済政策として円安修正の重要性を指摘し、日本経済の潜在力向上を目指しています。
石破茂
地方創生を「日本経済の起爆剤」と位置づけ、地方への企業進出を促進し、デジタル化による情報格差の解消を目指しています。また、デフレ脱却と賃上げを重視しています。
茂木敏充
増税ゼロ政策と半年以内のデフレ脱却宣言を掲げ、中小企業支援による生産性向上を目指しています。
討論会の要点
公開討論会での主要な議論をまとめます。経済政策や選択的夫婦別姓など、候補者たちがどのような意見を持っているかを紹介します。
政治姿勢と改革
- 小林氏は、政策活動費の領収書を毎年公開することを提案し、制度の透明性を高めるべきだと主張しました。
- 小泉氏は、自民党改革に向けて若手の決起を強調し、戦後最年少で総理・総裁になることを目指すと述べました。
外交・安全保障政策
- 茂木幹事長は、アメリカの新大統領との関係構築を重視し、日米が共通の認識を持つことを目指すと述べました。
- 石破元幹事長は、日本に防衛上のさらなる負担を求められた場合の対応について、日本の主張の正当性を論理的に説明することが重要だと述べました。
- 高市経済安全保障担当大臣は、経済安全保障上の問題として日本製鉄によるUSスチール買収計画について言及しました。
中国との関係
- 小林鷹之氏は、安全保障と経済を分けて考えるべきだとし、戦略的な対応が必要だと述べました。
- 林官房長官は、自身を「知中派」と称し、日本の国益を実現するためにどこを押せば交渉が優位に進められるか理解していると述べました。
北朝鮮問題
- 小泉進次郎氏は、トップ外交で新たな対話の機会を模索したいと述べました。
- 上川外務大臣は、岸田総理大臣を支えてきた経験を活かし、同じ方向性で対応したいと述べました。
これらの討論会で示された各候補者のスタンスや政策提案は、自民党内外で注目されています。
選挙のスケジュール
総裁選の重要な日程を紹介します。告示日や投票日、演説会の日程など、選挙の流れを把握するための情報を提供します。
- 告示日: 2024年9月12日
- 候補者共同記者会見: 2024年9月13日
- 演説会と討論会の日程:
- 9月14日: 名古屋市で演説会
- 9月15日: 福島市で演説会
- 9月16日: 金沢市で党青年局・女性局主催の討論会
- 9月17日: 那覇市で演説会
- 9月18日: 松山市と大阪市で演説会
- 9月19日: 東京都内で演説会
- 9月20日: 松江市で演説会
- 党員投票締切: 2024年9月26日
- 投票日: 2024年9月27日
この総裁選挙は9月12日に告示され、27日に投開票が行われます。各候補者は政治改革や経済・財政政策など幅広いテーマで論戦を交わしています