ドラえもんの声優が一新される前の映画では、「ザ・ドラえもんズ」の映画も同時上映されていました。
特にお気に入りなのが「ロボット学校七不思議」で、「ザ・ドラえもんズ」がそれぞれの特技を生かして、謎を解き明かしていく様子は、爽快でした。
(私の記憶では)3作品ほど映画化されいましたが、次第に見かけなくなりました。
声優陣も豪華で人気もあった「ザ・ドラえもんズ」がどうして姿を消してしまったのでしょうか?
ザ・ドラえもんズとは
引用元:https://note.com/mishoshiru2shin/n/n8ba555d164d5
『ザ・ドラえもんズ』は1995年に発売された3DO専用ソフト「ドラえもん友情伝説ザ・ドラえもんズ」に登場したオリジナルキャラクターであり、藤子・F・不二雄の許可を得て、公式に認められた存在です。
『ザ・ドラえもんズ』は、ドラえもんを含む7人の猫型ロボットで多国籍な顔ぶれです。
・ドラ・ザ・キッド(アメリカ)
・王ドラ(中国)
・ドラニコフ(ロシア)
・エル・マタドーラ(スペイン)
・ドラメッド三世(サウジアラビア)
・ドラリーニョ(ブラジル)
・ドラえもん(日本)
各キャラクターは、国の文化や特性を反映した個性的な性格を持ち、物語の中でそれぞれの特技や能力を活かして協力し合います。
引用元:https://aucfree.com/items/f1067058319
『ザ・ドラえもんズ』の各メンバーは、「親友テレカ」という特別なアイテムを持っており、彼らが互いに助け合うための絆の証であり、ピンチの際には必ず駆けつけるという約束を表しています。
ドラえもんズが消えた理由7つ
引用元:https://w.atwiki.jp/katamematome/pages/224.html
『ザ・ドラえもんズ』が消えた理由は、いくつかの要因が複合的に影響しています。以下にその主な理由を詳しく説明します。
理由① 原作との乖離
『ザ・ドラえもんズ』は藤子・F・不二雄の原作「ドラえもん」には存在しないキャラクターであり、ゲームから派生したスピンオフです。
このため、原作ファンからは「ドラえもんの世界観を壊す存在」として否定的に捉えられることが多くありました。
理由② プロデューサーの意向
アニメのプロデューサーである別紙壮一氏は、『ザ・ドラえもんズ』を藤子・F・不二雄作品とは認めず、別紙壮一氏の意向によりドラえもんズの扱いが縮小されていきました。
特に、映画での登場時間が短縮され、最後の映画の『ザ☆ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!!』はサイレント映画として扱われるようになりました。
理由③ 興行収入の減少
初期には人気があったものの、次第に新しい世代の子供たちには馴染みが薄くなり、さらにプロデューサーの意向により縮小されていき、視聴率や興行収入が減少していきました。
これにより、制作側は新作を作る意欲を失っていったと考えられます。
理由④ リニューアルによる抹消
2005年にアニメが大幅にリニューアルされ、新しい声優陣やキャラクターデザインが導入されました。
この際、アニメは原作に忠実な内容へとシフトし、ゲームから派生したスピンオフの『ザ・ドラえもんズ』は完全に抹消されました。
理由⑤ 国際情勢の影響
『ザ・ドラえもんズ』は国際色豊かなキャラクターたち、2000年代以降の国際情勢の変化により、慎重にならざる得ない状況になりました。
理由⑥ 声優問題
『ザ・ドラえもんズ』には豪華な声優陣が起用されていましたが、そのギャラやスケジュール調整が難しく、新たな作品を制作する際の障害となっていました。
特に大御所声優を揃えることはコスト面で大きな負担となっていました。
理由⑦ ファンからの支持不足
一部の熱心なファンは復活を望んでいますが、全体としては新しい世代からの支持が薄く、署名活動なども行われたものの公式からの反応はありませんでした。
復活の可能性
出典:ザ・ドラえもんズスペシャル 1巻
『ドラえもんズ』の復活を望むファンの声は、今なお根強く存在しています。特に、オンライン署名活動が行われ、1400以上の署名が集まったことは、その熱意を示す証拠です。
近年では「マルチバース」や「スピンオフ」の概念が広まりつつあり、全く新しい形で復活する可能性も考えられます。
また、過去に人気を博したキャラクターたちへのノスタルジーから、新たな作品として再評価される可能性もゼロではありません。
特に、私のような子供のころに『ドラえもんズ』を見ていた人が大人になり、また見てみたいと思うはずです。
まとめ
このように、『ザ・ドラえもんズ』が消えた理由は多岐にわたり、それぞれが要因が影響しています。
復活についてはファンの熱意次第で、復活の可能性もゼロではありませんが、現状では難しい状況と言えるでしょう。
また、ドラえもんズが活躍しているところを観たいですね。